【徹底分析】中小企業診断士試験の合格率と傾向

難易度

中小企業診断士試験は、次の3つの試験で構成される国家試験です。

(1) 1次試験(マークシート方式による択一式)
(2) 2次試験(筆記試験)
(3) 2次試験(口述試験)

本記事では、試験別や試験全体の「合格率」と「傾向」について、分析していきます。

1次試験の合格率と傾向

1次試験の「合格率」、「合格者数」、「受験者数」は、次のとおりです。

(中小企業診断協会公開の統計資料に基づき作成)
(中小企業診断協会公開の統計資料に基づき作成)

合格率が「23%」であることから、「4 or 5人に1人」が、1次試験を合格するという状況です。

実数では、概ね、受験者「13,500人」に対して、合格者数「3,000人」となっています。

(中小企業診断協会公開の統計資料に基づき作成)

折れ線グラフから、傾向を考えると、「4,5年の易化した年が続いた後に、1,2年の難化した年が来る」という状況です。

ということは、2020は易化でしょうか?

なお、1次試験の合格基準は、次の2つを満たすことです。

(1) 得点合計が420点以上である(総点数の60%以上である。)※
(2) 1科目も40点未満がない
※科目免除を申請している場合、該当科目分を除いて計算されます。

2次試験(筆記試験)の合格率と傾向

2次試験(筆記試験)の「合格率」、「合格者数」、「受験者数」は、次のとおりです。

(中小企業診断協会公開の統計資料に基づき作成)
(中小企業診断協会公開の統計資料に基づき作成)

合格率が「19%」であることから、「5人に1人」が、2次試験(筆記試験)を合格するという状況です。

実数では、概ね、受験者「4,500人」に対して、合格者数「900人」となっています。

(中小企業診断協会公開の統計資料に基づき作成)

折れ線グラフから、傾向を考えると、「合格率は一定で推移する」という状況です。

マークシート方式による択一式の1次試験は、採点基準が明白である「絶対評価」である一方、記述方式の2次試験は採点基準が曖昧です。

そのため、合格率の傾向から、受験者の上位20%を合格させる「相対評価」の試験であることが推測されます。

なお、2次試験 筆記試験の合格基準は、次の2つを満たすことです。

(1) 総点数が240点以上である(総点数の60%以上である。)
(2) 1科目も40%未満がない。

2次試験(口述試験)の合格率

2次試験(口述試験)の「合格率」、「合格者数」、「受験者数」は、次のとおりです。

(中小企業診断協会公開の統計資料に基づき作成)
(中小企業診断協会公開の統計資料に基づき作成)

合格率は「ほぼ100%」です。

そのため、2次試験(筆記試験)を合格することが、実質的な合格と言えます。

実数では、概ね、合格者数「900人」となっています。

なお、2次試験(口述試験)の合格基準は、次のとおりとなっています。

・口述試験における評定が60%以上である。

試験全体の合格率

1次試験と2次試験の合格率を乗じた合格率を試験全体の合格率と考えた場合の「合格率」は、次のとおりです。

(中小企業診断協会公開の統計資料に基づき作成)
(中小企業診断協会公開の統計資料に基づき作成)

合格率は「4%」であり、「20人に1人」が、合格するという状況から、中小企業診断士試験が難関資格であることが伺えます。

実数では、概ね、受験者「13,500人」に対して、合格者数「900人」となっています。

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