「嫌われた監督 ~落合博満は中日をどう変えたのか~」は、勝つための組織作りを目指す経営者にこそ読んで欲しい名著です!【おすすめビジネス本の要約&レビュー】

この記事では、書籍「嫌われた監督」の要約とレビューを紹介しています。

新たにチームリーダーになったが、「勝つためのチームの作り方」がわからない!

そんなあなたにおすすめしたい書籍が「嫌われた監督」です。

本書の要約

本書を読むと、「合理性の追求により勝率を高める」とは、どういうことか理解できるようになります。

なぜなら、本書は、偶然性に頼らない、限りなく勝利の可能性を高める野球により、監督に就した8年間の全ての年でAクラス入りし、4度のリーグ優勝、1度の日本一を果たした落合監督に、筆者が密着取材し、中日をどう変えたのかをまとめた一冊になっているからです。

本書は、落合監督という人間によって、その在り方を激変させていった「野球に生きる12人の男たち」にスポットライトをあてながら、「勝てるための組織作り」を紹介しています。

第1章川崎憲次郎
第2章森野将彦
第3章福留孝介
第4章宇野勝
第5章岡本真也
第6章中田宗男
第7章吉見一起
第8章和田一浩
第9章小林正人
第10章井出峻
第11章トニ・ブランコ
第12章荒木雅博

「打つことは良くても三割だ。でも、守りは十割を目指せる。勝つためにはいかに点をやらないかだ」という言葉は、落合監督のチーム作りの考え方を端的に表しています。

監督就任後、今も日本野球界における通算セーブ数記録保持者である岩瀬投手をストッパーに転向させ、当時球界最高の二遊間として名をはせたアライバコンビ(荒木野手、井端野手)が6シーズン連続でゴールデングラブ賞を受賞するなど、鉄壁の守備陣を誇るチームを作りました。

また、打撃においては、打ち取られる多くのパターンである低めのゾーンのボールを振らせないことを徹底し、結果、毎年リーグトップを争うフォアボール数を獲得することで、派手にヒットやホームランを連ねなくとも得点できる仕掛けを打線に施しました。

加えて、常に定点観測を行い、チームの弱点を見抜いていく落合監督の分析力には驚かされます。

なお、当事、賛否両論が巻き起こった「日本シリーズでの完全試合」という史上初の大記録に手をかけていた山井投手を9回表に岩瀬投手へ交代した采配の舞台裏が描かれていますが、もし、試合に敗れるようなことがあれば、想像を絶するような批判に晒されることをわかった上で交代させた落合監督の覚悟の強さも描かれています。

本書のレビュー

私は、本書により、「合理性の追求により勝率を高める」とは、どういうことか深く学びました。

落合監督の手法は、偶然にも同じく8年間という期間で、10万両の借財を返し、10万両を蓄財した江戸時代の藩政改革者「山田方谷」が徹底した「出ずるを制して入るを量る」という考え方に通じるものがあります。

経営戦略策定時の考え方のベース及び戦略達成に向けたチーム作りを学ぶことができる一冊となっています。

まとめ

今回は、「合理性の追求により勝率を高める」とは、どういうことか理解できるようになる名著「嫌われた監督」を紹介させていただきました。

新たにチームリーダーになったが、「勝つためのチームの作り方」がわからない!
そんなあなたにおすすめできる一冊です。

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