【合格率検証】中小企業診断士試験は、どの年代の合格率が高いのか?

難易度

中小企業診断士試験は、受験資格が不問であることもあり、20歳代〜70歳代という幅広い年代が受験する人気の国家試験です。

この記事では、過去16年分の統計資料をもとに、どの年代の合格率が高いのか検証していきます。

1次試験は「30歳代」の合格率が最も高い!

過去16年分の1次試験の「申込者数」と「合格者数」から、「合格率」を算出すると、次の結果になります。

(中小企業診断協会公開の統計資料に基づき作成)

合格率の第1位は、「30代 16.82%」です。ちなみに、30代は、合格者数、申込者数でも第1位となっています。

続く第2位は、「40代 15.79%」であり、合格者数、申込者数でも40代は第2位という結果でした。

なお、最下位は、「20歳未満 4.68%」となっています。

なぜ、「30代」、「40代」の合格率が高いのでしょうか。

それは、中小企業診断士の業務が、中小企業支援法で「経営の診断及び経営に関する助言」とされ、また、「現状分析を踏まえた企業の成長戦略のアドバイス」が主な業務となっており、試験内容もこれに基づいていることから、現役のビジネスマンの経験が有利に働くことが理由として挙げられます。

それでは、2次試験も同様に「30代」、「40代」の合格率が高いのでしょうか。

2次試験は「年代が若いほど」合格率が高い!

過去16年分の2次試験の「申込者数」と「合格者数」から、「合格率」を算出すると、次の結果になります。

(中小企業診断協会公開の統計資料に基づき作成)

合格率の第1位は、「20歳未満 26.92%」です。

続く第2位は、「20代 22.63%」となっています。

1次試験の合格率が第1位であった「30代」は、第3位という結果となっています。

合格率の傾向としては、不思議なことに、年代が進むほど、合格率が下がっています。

なぜ、若い年代ほど、合格率が高いのでしょうか。

2次試験(筆記試験)は、「読解力」が重要となる試験です。
長文である事例分を読み込み、設問に対して適切な解答を導き出していく、まさに、学生時代に学んだ「国語」のようです。
そのため、若い年代ほど、学生時代に身に付けた「読解力」を発揮しやすいのかもしれません。

まとめ

■1次試験は「30,40代」の合格率が高い!

■2次試験は「若いほど」合格率が高い!

この結果から、試験対策上、「30,40代」は2次試験(筆記試験)を重点に置き、「20歳未満,20代」は1次試験に重点を置くことが有効と言えると思います。

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