中小企業診断士試験の難易度は?コストは?取得するメリットは?

試験情報

中小企業診断士試験の難易度やコスト、取得するメリットを知りたくないですか?

中小企業診断士試験の合格には、1年以上の勉強という「時間の投資」と、受講料やテキスト代などの「お金の投資」が必要になります。

大きな投資だけに、躊躇している方も多いはず・・・。

この記事では、中小企業診断士試験の難易度やコスト、取得するメリットをご紹介します。

難易度

合格率は、1次試験・2次試験ともに概ね20%で、最終的な合格率は4%と言われています。

実際に、受験者数2万人に対して、合格者数は800~1,000人です。

さすがに難関資格とされるだけあります。

また、よく比較される社会保険労務士の合格率は6%台、行政書士の合格率は10%以上です。

そのため、合格率だけで考えると、これらの資格よりも難易度が高いようにも思えます。

しかしながら、中小企業診断士試験は、この中で唯一、科目合格制があることから、複数年かけて合格を目指すことができます。

加えて、法律の改正による影響が少ないことも、複数年計画で受験しやすい要因に挙げることができます。

コスト

合格に必要な「勉強時間」は、一般的に1,000時間とされています。(大手の資格予備校TACでは1,000時間、LECでは800~1,000時間を目安にしています。)

1年目で合格するためには、単純計算で毎日3時間の勉強時間が必要です。

そのためなのか、勉強期間が1年以内は「27%」、1年以上は「73%」となっています。

いずれにせよ、忙しい日々の中で、勉強時間を捻出するためには、「覚悟」と「進捗管理」が必要と言えます!

(出典 LECホームページ 合格者の学習期間)

合格に必要な「金額」ですが、受講料やテキスト代に「4万円~30万円」、受験料(1次+2次)に「3万円」が必要です。

選択する勉強の方法(独学、通信講座、通学講座)や資格専門学校により、大きく金額が異なります。

私は「診断士ゼミナール 1次2次試験プレミアムフルコース」と追加で購入した参考書を使用して、1年目で一発合格しました。

合格体験記については、別記事でご紹介したいと思います。

(2020年3月調べ。初学者向け1年合格コースで比較)

メリット

「待遇」面として、次のようなメリットがあります。

(1) 資格手当による給与UP (勤務先次第ですが・・・)

(2) 経営企画部門への異動希望が通りやすくなる。

(3) 就職・転職に有効とされており、独立開業も目指すことができる。

上述のようなメリットがあるからなのか、中小企業診断士の平均年収は739.3万円で、サラリーマンの平均給与440.7万円を大きく上回っています。

また、試験を通して、次のような「能力」が身に付き、活躍の場が広がります。

(1) 企業全体を俯瞰する力
試験内容が多岐に渡ることで、企業経営を俯瞰して見る力が養われます。
例えば、複数の異なる分野や部門をつなげ、コラボレーションやシナジーを生み出し、問題解決を促進する力が見に付きます。

(2) 論理的思考力(ロジカルシンキング)
2次試験の事例問題を通して、論理的思考力が磨かれます。
客観的な事実に基づく思考や、様々なフレームワークを用いた分析を身に付けることで、筋道の通った説得力のある説明ができるようになります。

(3) ネットワーク
中小企業診断士は、独占業務(専業業務)がない代わりに、ネットワークが強いとされています。
中小企業診断協会や研究会・勉強会を通じたり、複数人でプロジェクトを組み案件に取り組むことで、他業種含め、ネットワークが大きく広がります。

さらに、今後のAIの代替性でも最も低い士業とされており、将来性も高いといえます。

(日本経済新聞「AI時代のサムライ業(上)」2017年9月25日より)

まとめ

中小企業診断士試験は、難易度の高い国家資格に位置付けられており、合格するためには、1,000時間の勉強時間を続けるための「覚悟」と「進捗管理」が必要です。

一方で、合格後、すぐに急激に給与が上がるわけではありません。

しかしながら、試験を通して身に付く「企業全体を俯瞰する力」、「論理的思考力」、「ネットワーク」は、ビジネスの現場で活躍するための源泉になることは間違いありません。

そして、それらの力は、あなたの「自信」につながります。

「自身」と「経営のプロである矜持」を持って、日々の業務にあたる。

なんか、カッコイイじゃないですか。

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